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* 皮膚科学 *
・・・ なんて言うと「これから勉強するぞ!」・・
・・・・みたいなW・・・
何か堅苦しい感じがしますネ^^;
・・・私なんか昔から勉強と聞くとジンマシンが出たくらいでして
・・・と言う事で今回は、
基礎化粧に必要な皮膚科学だけを書きますネ!(W)
人間の身体ってどこでも調べると神秘的な気持ちになりますが、
皮膚も例にもれず結構スゴイ!です。
まず面積ですが、どの位あるか御存知ですか?^^・・・
平均的な日本人女性の場合で1.4uでこれは、
新生児の7倍に及ぶそうです。^^
そして厚みですが、↓の図を見て下さい、この様に皮膚は皮下組織も入れ
ますと大きく3層に分けられます、 ・表面から表皮 ・次に真皮 そして
皮下組織と続きます。
この表皮と真皮合わせて約1.4mmになります。
皮下組織は?・・・・そう! 個人差が多すぎますよネ・・・・
皮下脂肪もこの中に入るからです。・・・それでは皮膚科学のお話です。
* 表皮は3種類の異なる系列の細胞が5つの層を作っており、
デスモソームという接着構造によって細胞同士が繋がって
できています。
・3つの系列とは・・・・
1つ目がケラチンを作る角化細胞、
2つ目に皮膚色素のメラニンを作る色素細胞
そして3つ目が免疫をつかさどるゲルハンス細胞です。
・5つの層とは・・・・・
表面から、 ・角質層 ・淡明層 ・顆粒層 ・有棘層 ・基底層 の順にあり
※淡明層(透明層とも呼ぶ)は足の裏と手の平にのみ存在する。
名前はややこしいですが、
一番下、つまり真皮のすぐ上の1列の細胞が基底層で、そこからドンドン
細胞分裂を起こして上に押し上げられ、正常な場合約14日間で角質層に
届き、そこで又14日間留まってトータル28日間で垢になって剥がれ落ちる
(角化) ・・・・・・・ って事です。
たった0.07〜2mmの間でこんな事をしています。!
(こんなに差があるのは真皮との境目が波形だからです※1参照↓)
そしてこの細胞と細胞は前出のデスモソームによって細胞間橋なるもの
を作って、しっかりと結びついています。
うるおいのあるお肌は・・・・・これらの細胞やそれをつなぐデスモソームが
細胞間脂質とナチュラル・モイスチュア・ファクター(NMF)と皮脂膜によって
一定の水分量を保っているのです!
(角質層の水分量が10%を下回ると荒れた肌になる)
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※ ちなみにこの角質細胞と角質細胞の間は約50nm(1ナノ・メートルは1mの10億
分の1)です!・・・・・って事は・・・・・mmだと100万分の1だから・・・・・
2万分の1ミリ!
すっごく小さい話ですね、でも皮膚科学では、この様な単位がよく出てきます。
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* 色素細胞はメラノサイトと呼ばれ基底細胞の間に所々存在してます。
(基底細胞は、すでに御存知の通り一番真皮側の1列で、その中にあります)
そして色素細胞の役目は主に基底細胞の核にあるDNAを紫外線から守って
います。・・・・
(最近海外のニュースを見ていると太陽の光を浴びる事ができない子達がい
ますが、あの子達はこの機能に障害がありDNAを守れないそうです。
・・可哀想ですネ・・オゾン層破壊によって地上に落ちる紫外線の量が増えて
いるのも影響してそうですネ。)
・ 肌の色は、ここから出るメラニン色素の量と配列によって決まります、
メラノサイトの数自体は黒人でも白人でもほぼ同じだそうです。
* ランゲルハンス細胞の場合は、基底層よりも上に点在しています。
一見メラノサイトと似ているので、古いメラノサイトだと思われていましたが、
1868年にポール・ランゲルハンスさんが発見して、この細胞は、外界から
侵入してきた抗原物質(アレルゲン)を取り込んでリンパ球まで遊走し、
「こんなモンが入ってきよった!」
・・・って伝える役目をしている事がわかったそうです。
ちなみに、この後それを知ったリンパ球は、抗体を作って対抗したり皮膚に
炎症を起こして「なんとかしてくれよ〜」って本人に知らせるそうです。・・・
そう!
そのバランスが狂う事が、最近やたら多くなったアトピー性皮膚炎ですな!^^ |
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※1 もう1つ興味深い事は、この表皮と真皮の
境です。顕微鏡で見ると表皮側に大きく
出っ張ってる真皮と(乳頭)と真皮側に大
きく出っ張っている表皮(表皮突起)が続
いています。←図の様に大きな波を形成
しているのが解かります。この波は、なん
と!高齢になると緩やかになっていくんで
す。・・つまりお肌の弾力を決定していると
いえますね。(※皮膚科学教科書抜粋) |
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・・・^^ ちょっと退屈な内容になってきましたか?皮膚科学と言ってもこの程度
なら解かる範囲だし^^ メイクや基礎化粧に役に立つと思いま〜す。ガムバ! |
* 皮下組織はこの中で一番知られていると思いますが、真皮の下の層で
脂肪はここにある脂肪細胞で作られ細胞内で蓄えられる、脂肪の量は、
身体の部位や個人差で著しく違い、美容並びに健康の意味でも付きすぎは
良くありません。
飲食による摂取エネルギーと新陳代謝や運動による消費エネルギーとの
バランスが最も重要です。
・ この他にも皮膚は、たくさんの役目をになっていて、・体温調節・感覚神経
分泌・保護・等です。
角部位によっても皮膚が違うし・・・シワなんかも場所によっては、ないと大変
なんです(関節とか)・・・・・・・・・・でも、
・・・ お顔にはあって欲しくないですけどね。^^
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